これをみればコンドルの見方がかわるハズ!?



前回のペルー音楽♪で登場したコンドル(condor)。上の写真では左がメスで、トサカのある右がオスです。猛禽類の多くはメスの方が体が大きいですが、コンドルはオスの方が体が大きいです。首もとの白い羽毛が襟巻のようでちょっとオシャレ。がしかし毛で覆われている体部に対し頭部に毛がないのはアンバランスでちょっと不気味。。。
印象としては、白雪姫にでてくる女王の手下としての悪いイメージとその外見でなんとなく敬遠したい。でも、調べてみるとコンドルの合理的でとっても意外な生態がわかりました。





コンドルについて

属性:タカ目コンドル科
食料:主に大型動物の死肉
大きさ:クチバシから尾の先までおよそ1.2m、両翼の端から端がおよそ3mで体重10kg以上ある。
身体的特徴:頭と首には羽毛が生えていない。これは大型動物の死体に頭を突っ込んで餌をとる際に、腐敗で発生する浸出液や血液などが羽毛に染み込んで不衛生になるのを避けるためである。羽毛がなければ皮膚に付着した液の乾燥が容易であり、さらには高地の強い紫外線に当てる事で殺菌を行なうことも可能であると考えられている。大型動物の固い皮膚をも破れる鋭く強靭なクチバシを持っている。しかし、ほとんど狩りをしないので足の爪は鋭くない




死肉を食べるなんてやっぱり不気味!でもそれだけではなくて、体の構造が合理的につくられていることがわかりました。


スペイン人に侵略されインカ帝国の最後の皇帝となったトゥパック・アマル。処刑された後、コンドルに姿を変え大空から民を見守っているという言い伝えもあります。
アンデスでは古くから聖なる鳥として崇められており、ボリビア、チリ、コロンビア、エクアドルの国章のデザインにも取り入れられています




繁殖5・6歳以降で、一度の産卵で1・2個の卵を産む。
子育て:両親の保護のもと育てられ、2年ほどで巣立つ。幼鳥のころは親鳥から餌付けされるため死肉に頭を突っ込む必要がなく頭部も白い産毛で覆われている。
寿命:50年以上
パートナー:同一のものと一生涯連れ添う


同一のパートナーと添い遂げる、なんて一途な一面をもっているではありませんか。そして2年もの期間を夫婦で協力して子育てをして巣立たせる、なんて家族愛にあふれた鳥なのでしょう♡


絶滅の危機に瀕している!?

高地で暮らし、死肉を食べて生きるコンドル。外敵もなく食料も確保でき絶滅とは程遠いのでは、と思う方もいると思います。しかし、コンドルの外敵がいたのです。
それは、
人間です。
家畜を襲うなどの間違った情報や宗教的な儀式のため、またその美しい羽根のために乱獲され、低い繁殖率も相まって数が減少し、現在では絶滅危惧種に指定されています。


まとめ

●頭部に羽毛がないのは衛生を保つため
●50年近く同一のパートナーと添い遂げる
●絶滅危惧種に指定されている


いかがでしたか。
私は単純なものでコンドルに対しての見方が180度変わりました。ペルーに行かれた際は是非、空を見上げてみてください。大空を優雅に飛行するコンドルが見られるかもしれません。









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